夜勤明けはなぜ眠れない?

夜勤明け疲れ切った体に鞭打ち、なんとか家にたどり着く。家に帰り着いてから布団の上でスマホ片手にゴロゴロしてもなかなか眠れない、そんな経験はありませんか?

当時の自分の経験だと、帰ってからシャワーを浴び、眠気が来るまでゴロゴロ横になって3〜4時間の睡眠をとっていました。これ以上眠ると翌日の日勤勤務に戻れなくなるからです。今の病院勤務は夜勤明けは休みになっていることが多いようです。昭和の時代は翌日休みのこともありましたが、多くは遅出か日勤だったと思います。

翌日の勤務を考えると、夜はいつも通り寝ないといけないので、少し眠気が残っている状態で起きていました。布団に入ってもすぐ眠れるわけでもなく微妙な時間を過ごしていた記憶があります。

私自身はもう夜勤勤務はほとんどありませんが、娘2人が看護師で月に4回ほど夜勤勤務をしています。夜勤明けなかなか眠れない日々を過ごしている姿を見ると切なくなります。

看護師という仕事はとても素晴らしい仕事ではありますが、体への負担があまりにも大きいと感じています。昼夜が入れ替わる生活が体にいいわけがありません。それでも仕事として頑張っている娘たちのために、私ができることはないのかと真剣に考え色々と調べるようになっていきました。

目次

夜勤明けに眠れないのには理由がある

西野精治さんの「スタンフォード式最高の睡眠」という本にその答えが書いてありました。

最初の眠気のタイミングを逃してしまうと、最高の睡眠は訪れないと述べている。

夜勤明け眠い目をこすりながら帰ってくると、仕事モードがなかなか抜けず覚醒モードの脳と眠いタイミングを逃してしまった最悪な自分がいます。この状態から最高の睡眠は引き出せないからなのです。

【理由①】朝日が『覚醒スイッチ』を入れてしまう

明けの日は、朝日を浴びて帰宅することになります。この朝の光こそが「覚醒」させるスイッチを入れることになるのです。

人は約24時間周期の体内時計を持っているのです。朝の光を浴びることによって、この体内時計はリセットされ現実の24時間に合わせることができるのです。--これが眠れない1つ目の理由です。

【理由②】仕事モードの脳が切り替わらない

夜勤中は、緊張感を保って働くために体が『戦闘モード』になっています。命を預かる現場で気を張り続けた脳は、家に帰ってもすぐには『おやすみモード』に切り替わりません。仕事モードのスイッチが入ったままだから、布団に入っても眠気が来ない--これが眠れない2つ目の理由です。

夜勤明けでも眠りやすくするための工夫

夜勤明けの眠れなさは、気合いや根性でどうにかなるものではありません。脳が『戦闘モード』のまま、光が『起きろ』と叫んでいるのだから、眠れないのは当たり前なんです。

だからこそ、スイッチを一つずつ手動で切っていくイメージ。

太陽の光を減らし、脳の興奮を緩め、体を眠る準備に導いてあげる。ほんの少しの工夫でも、あの『眠れない微妙な時間』は変えられます。

①光への対策

光への対策として、夜勤明けの帰宅時にサングラス・日傘・帽子で目から入る光の量を極力減らし、そして帰宅後も部屋の明かりを暗くして過ごすと言うことです。

たった数分の帰り道でも、朝日は容赦なく『起きろ』のスイッチを押してきます。だからサングラス一つでも、脳に届く『朝』を減らせる。これなら光を物理的に遮るだけの、誰にでもできる工夫です。

②脳の切り替わらなさへの対策

ぬるめの入浴やシャワーで戦闘モードを緩める。最速で眠りたければ『足湯』が効果的です。

睡眠は退屈と相性がいいので、誘惑の多いスマホは遠ざけましょう。退屈な本や単調な音楽を聴くことで脳を『戦闘モード』から『おやすみモード』へと導くことができます。

一日中気を張って働いた脳は、あなたが優秀だからこそ、簡単には緩みません。だからこそ、意識して退屈を与えてあげてください。スマホの刺激を手放して、単調な時間に身を置く。それが、スマホの中の誘惑を遠ざけ、戦い抜いた脳を休ませてあげる、いたわりの時間になるのです。

まとめ

夜勤明けに眠れないのは、あなたの心がけが足りないからではありません。朝日という『起きろ』の合図を浴びながら帰り、気を張り続けた脳がまだ『戦闘モード』のまま--眠れないのは、むしろ当たり前のことなのです。

だからこそ、できるのは覚醒のスイッチを一つずつ、そっと弱めていくこと。サングラスで光を減らし、部屋を暗くし、ぬるめのお湯に入浴することで脳をゆるめ、スマホを手放して退屈な時間に身をゆだねる。

どれも根性ではなく、戦い抜いた自分をいたわるための、ささやかな工夫です。

私自身、夜勤明けの『眠れない微妙な時間』を何度も過ごしてきました。今は夜勤する娘たちが、同じ時間の中にいます。だからこそ少しでも深く眠れる方法を、これからもこの場所で綴っていきたいと思っています。

あなたの夜勤明けが、少しでも安らかな眠りにつながりますように。

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この記事を書いた人

看護師として夜勤で働く娘が2人います。私自身も30年前は夜勤をしていて、今は健診施設で働く臨床検査技師です。「眠れない」とこぼす娘のために睡眠環境を調べ始めたのがこのサイトの始まり。調べたこと、娘に聞いたこと、実際に試したことを書いています。

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